これからの人材論「生み出す人」

最近facebookのウォールで回ってきた写真を見て気づいたので書いておきます。(写真は勝手に引用できません)

その写真には先進国が必要な人材は以下と言っています。

新しいモノを「生み出す人」と「仕事を作る人」

これは超同意です。アメリカにベンチャーキャピタルが多くあって、彼らは資金を成長しそうなベンチャーを積極的に投資を行なっています。これはまさしく

新しいモノを「生み出す人」=ベンチャー
「仕事を作る人」=ベンチャーキャピタル(資金的に)

の構図だと思うのです。この構図が雇用を生み、市場を活性化していると思います。僕も以前ベンチャー企業に居ましたが、そのベンチャーから独立して会社を起こした人が何人か居ます。彼らは「生み出す人」となり、社員を雇うことで「仕事を作る人」にもなっています。

一方、今の日本のやっていることと言えば

雇用を守ること

という状況です・・・・雇用を増やすには、新しいモノを生み出す人(企業)を積極的に支援しなければなりませんが、上手くいっていないように見えます。

以前のエントリで製造業が行うべきは「構造改革」ではなく「経営改革」が必要だと書きましたが、経営改革とはまさしく、企業内において「モノを生み出す人」を人材面で確保、教育することになると思います。成長しているIT企業を見れば「モノを生み出す人」に対して、新卒で1000万円の給料が貰える(かもしれない)という形で投資を行なっています。

製造業は「設備投資」という「ハコモノ」にお金を使わずに「人材投資」という「モノを生み出す人」に投資に成功すれば「モノを生み出す人」が企業にたくさん現れて、あとは新興国に作ってもらうという構図が出来上がります。ただしこのやり方を実践しようとすると、実は現在の社員数の何分の一かで十分。というある意味ジレンマに陥ることになります(^^;

なので本来なら雇用を守るのではなく、解雇しやすいようにして、むしろ人材流動性を高めるという施策が必要になってきます。で、これを言い出すと労働組合が反発するという構図・・・なので、現状何も動けないというのが今の日本だと思います。

なんのまとめもないのですが「自分」が「モノを生み出す人」か「仕事を作る人」に(将来的にせよ)なれないと、この日本という国では給料の高い仕事が無くなる可能性がある。ということを頭に入れて自分のキャリアパスを考えてみてはいかがでしょうか。