技術の賞味期限
トゥギャッターの竹内健氏が語るエルピーダ倒産の原因を読んで、下記の発言が興味深い
本で一番伝えたかったのは、ハイテク産業は栄枯盛衰が激しく、DRAMに限らず、どの製品も10年続けばよい方。エンジニアは製品に特化した技術を磨くので、製品が潰れたら、転身は難しい。だから、儲かっている10年くらいで、一生分稼がないとおかしいのです。年功序列でそうならないのが問題。
— 竹内健さん (@kentakeuchi2003) 2月 27, 2012
その後の自分の呟きが結構リツイートされてたので備忘録がてら、まとめておきます(手抜き)
確かに会社で仕事してると、だいたい特定の技術にロックインした仕事になってしまう。それが10年持てば良い方。だから入社して10年くらいで管理職にならないといけない。日本の会社はそうなっている
— tomo watanabeさん (@tomo_watanabe) 3月 3, 2012
しかし今は3年も先が見えなくなっている。今までは10年持ったのに、3年では移り変わりが速すぎて、社内技術にロックインすると逃げ場がない。かくして技術を忘れた、管理職ではない外注を管理する若手が溢れることになる。この組織上の歪みが解決されることは・・・無い気がする
— tomo watanabeさん (@tomo_watanabe) 3月 3, 2012
今の時代は技術で食べていこうとすれば、3年先くらいを常に想像し続けて仕事をすることが必要。それには特定の社内技術にロックインする仕事はむしろ邪魔になる。この辺りは経営側と個人の乖離が生まれているのではないかな
— tomo watanabeさん (@tomo_watanabe) 3月 3, 2012
大企業は10年単位で人と組織がゆっくり動くので、10年単位の技術移行で生きていけるようにできてた。それがハードからソフト、サービスと移ってきてスピードが要求されるようになった。今や10年単位の組織では対応できない。これは組織を弄るだけでは解決しない
— tomo watanabeさん (@tomo_watanabe) 3月 3, 2012
今の20代と30代前半のエンジニアはそういう意味でも、会社に飼い殺し状態にされている感じもする(やや言い過ぎ)すでに技術を離れ、管理をしている彼らは10年経って管理職になり、次の時代の技術を見極められるのか?本当にその会社は存在し続けるのか?
— tomo watanabeさん (@tomo_watanabe) 3月 3, 2012