スキーとGoProとウェアラブルの関係を考える
初めての趣味でのエントリになります。
今シーズンは週末に冬山に行くことが多いです。スタッドレス買ったので勿体無いというのもありますが。一昨年にGoPro Hero2(今はHero3)を買ってからスキーの時に持参して撮影をしてみたりしてるので公開してみようと思います。
GoProのアタッチメントはヘッドストラップでこんな感じ
まずは動画を公開。場所はオグナほたかスキー場のゲレンデトップから第6ペアリフト沿いのコースを滑ってます。1本目は割りとゆっくりめでウェーデルンで速度を調整しています。2本目は同じ小回りですが、こちらはずらさずカービングターンでスピードを殺さずに滑っています。違いがわかるでしょうか?
ウェーデルンで滑走
カービングで滑走
撮影した斜面を下から見るとこんな感じ。最大斜度は約20度ちょっとくらい
GoProとは
GoProは今は「アクションカメラ」というジャンルを確立した「デジタルカメラの派生」で、JVC・ケンウッドやソニーが対抗機種を投入して盛り上がっています。GoProの成功に関してはこちらの記事アクション・カメラの代名詞「GoPro」誕生秘話が創業者へのインタビュー映像で明らかに
個人的にGoProの登場時に凄いなと思ったのは
- LCDレスなどの従来のデジカメにあった機能レスの割り切り
- 広角でかつ、映像自体がかなり綺麗に取れる
- 天候に左右されないレンズ性能とハレーションの少なさ(逆光でも白飛びしない)
- 各シーンに合わせたアタッチメント
購入してから性能的には満足していますが、一方でいくつか不満点もあります(ただしHero2に限る)
- 電池持ちが悪い。8GBのSD差しても意味ない...(´・ω:;.:...
- ボタンの反応がわかりづらい。音がするものの、もうちょっとなんとかならんの・・・
- 手ぶれ補正が欲しい(スキー動画揺れすぎ)
ウェアラブルデバイス
自分が思うにGoProは「ウェアラブルデバイス」です。スポーツという制限化の中で、身に付けることによって従来撮れなかった映像を撮れるのです。スキーの場合は両手が塞がっているので、こういう場合に非常に便利です。
ウェアラブルに必要な要素として
- 必然性
- ファッション性
だと思いますが、GoProは「スポーツという制限化での必然性」があります。この例はGoogle Glassが遠隔手術に使われたり(Google Glassで手術をライブ中継、教育効果に期待:米大学病院)、Kinectが手術の病巣カルテをジェスチャーで操作する(Opect)どちらも必然性があって、制限化での活用が非常に有効です。またどちらも一般の人にとっての日常ではなく、非日常な利用です(Google Glassの発表の時は飛行機からパラシュートで飛び降りてくるというアクションカメラ的デモであって、実はなんの日常的な必然性は無い...)
一方で我々がウェアラブルとして身につけているものは
- 眼鏡
- 腕時計
- 指輪・ネックレス
- 帽子・手袋
どれも今は必然性よりもファッション性が重要視されている製品です。眼鏡は目が悪い人にとっては必然ですが、ファッション性が重視されてますし、腕時計は昔は正確な時間を知ると言う意味で必然性がありましたが、今はファッション性の方が高いですね。指輪は元来、魔除けや魔力を身につけるといった必然性から生まれたもののようです。帽子・手袋は防寒の必然性もありますがファッション性もあります。
ウェアラブルデバイス百花繚乱の昨今ですが、ウェアラブルは「必然性」ありき、後「ファッション化」するのものではないのでしょうか?今のところ「日常の必然性」を具現化したウェアラブルデバイスは難しいのでは?と考えています。自分としては「非日常シーンでの必然性」を具現化した「面白いウェアラブルデバイス」が出てくることを期待しています。