Intel Edisonのセットアップ

買おうかどうしようか考えていましたが、なぜか手元にあるので、セットアップを備忘録的にまとめておきます。

Intel Edsionとは

IntelがIoT向けに発表した超小型でLinuxが動作するチップセット。購入して動かすには単体購入だけでは面倒なため、どちらかの拡張ボードと一緒に購入することになります。

本体はArduino Unoと比較しても小さいですね。

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今回はBreakout Board Kitを入手したので、そのセットアップを書いておきます。Breakout Boad Kitはこんな感じです

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起動

2つのマイクロUSBケーブルを用意します。1本は電源取得用。もう1本はいわゆるデバッグシリアル用です。

デバッグシリアルはFTDIドライバが入っていれば認識します。Macのscreenコマンドでボーレートを115200に設定しておき、電源をつなぐとしばらくすると起動ログが流れます。

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そしてログイン画面(デバイス名をすでに変えているのでedison0となっています) LinuxディストリビューションYocto Projectです

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初期ログインは"root" パスワードはありません。

ファームウェアのアップデート

購入直後(2014/10/28)時点のファームでは、文字入力時に最初の1文字を取りこぼすなど、不安定なのでまずはファームウェアを書き換えて最新にします。

バーションは以下のコマンドで確認できます

# cat /etc/version
edison-rel1-maint-weekly_build_16_2014-10-14_14-56-19  <-- 書き換え後なので現時点の最新

Macでの書き換えはこのページに記述がありますが、以下に手順を

Edisonの電源をUSBケーブルでMacから取っていれば、Mac上にEdisonというUSBメモリがあるはずです。まずはその中味を全て削除しておきます。Mac上で

※削除コマンドは気をつけて下さい

$ cd /Volumes/Edison
$ rm -rf *
$ rm –rf \.* 

ファームウェアIntelの公式ページの最新版「Edison Yocto complete image」をダウンロードしてきます。てっきりイメージファイルかと思ったら、そうではありません。zipファイルを展開して、マウントされているEdisonのUSBメモリに展開されたファイルを全てコピーします。

今度はEdison上から、以下のコマンドでリブートさせつつ書き換えを行います

# reboot ota

自分の場合、2回リブートしたような気がしましたが、ファームウェアの更新が成功すれば、ログイン状態になります。書き換えが成功したかどうかは

# cat /etc/version

で確認しましょう。

セットアップ

最新の状態にしたら、Edisonの初期セットアップを行っておきます。設定項目は以下になります。

  • Edisonのデバイス名を設定
  • rootログインのパスワード設定
  • WiFiの設定

セットアップ用のスクリプトが用意されているので、それを使います

# configure_edison --setup

以下設定画面(CUI)はこんな感じ

Configure Edison: Device Name

Give this Edison a unique name.
This will be used for the access point SSID and mDNS address.
Make it at least five characters long (leave empty to skip):

-----

Configure Edison: Device Password

Enter a new password (leave empty to abort)
This will be used to connect to the access point and login to the device.
Password:       ***********
Please enter the password again:        ***********

-----

Configure Edison: WiFi Connection

Scanning: 1 seconds leftt

0 :     Rescan for networks
1 :     Manually input a hidden SSID
2 :     hogehoge
3 :     fugafuga


Enter 0 to rescan for networks.
Enter 1 to input a hidden network SSID.
Enter a number between 2 to 15 to choose one of the listed network SSIDs:

全ての設定が終了すると以下のメッセージが出ますので、まずはifonfigを叩いてIPアドレスが付与されているのを確認しておきましょう。

Initiating connection to honypod. Please wait...
Attempting to enable network access, please check 'wpa_cli status' after a minute to confirm.
Done. Please connect your laptop or PC to the same network as this device and go to http://192.168.**.** or http://edison0.local in your browser.
root@edison0:~#

メッセージにもありますが、どうやら自動的にhttpサーバーが起動するようなのでアクセスしてみます。

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設定したデバイス名とIPアドレスが表示されます

※どこかでSSHを有効にするかどうか聞かれたような気がするけど、覚えてない....

参考ページ